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蝦夷地別件 by 船戸与一

読書

蝦夷地別件〈上〉 (新潮文庫)

蝦夷地別件〈上〉 (新潮文庫)

蝦夷地別件〈中〉 (新潮文庫)

蝦夷地別件〈中〉 (新潮文庫)

蝦夷地別件〈下〉 (新潮文庫)

蝦夷地別件〈下〉 (新潮文庫)

文庫分冊3巻、1冊あたり約650ページ、原稿用紙2400枚分。
読書スピードがおそろしくとろい自分は、1ヶ月半という歳月をかけてしまいました。
ここからはネタバレかもしれません。
登場人物紹介で最初のほうに書かれていたので、ポーランドやロシアが話の主軸になると思いきや、まったくといっていいほど本筋に絡まず。下巻から意外な人物を軸によって話が泥沼化していきます。
でも船戸作品ということで予想通り、「そして誰もいなくなった」。メインを残してほとんどの人物はボッシュートになります。しかし今までの作品と違うのは、銃を使った惨殺が少ないこと。代わりに刃物の場面が多く、接近戦であるがゆえに、人物同士の考えや気持ちや利害といった部分が前面に出てきます。
読むべきポイントは「静澄」という仏僧。次々に起こる出来事を第三者的に、冷めた目線で観察しています。この人物がいなければ、誰が敵で誰が味方かわからない展開をさらに複雑にしていたことでしょう。

いやー、すんげえ読書疲れした。さっさと読み飛ばせばいいものを…。