午後の行商人/船戸与一

午後の行商人 (講談社文庫)

午後の行商人 (講談社文庫)

今回の舞台はメキシコ。
日本人が現地に乗り込んで行って事件に巻き込まれ、結局残ったのは主人公だけ、といういつもどおりのストーリー。
だけど、読み始めまではこんなに深刻になるとは思ってなく、主人公と同じく、行商の手伝いがてらメキシコを旅してのほほんと終了と予想していた。その出だしから圧巻のフィニッシュにもっていく取材量と文章力はさすがのもの。終点から出発地を見返すと、なんとも遠くはるばる来てしまった、という読後感が残ります。約650ページなので長期戦となります。