流沙の塔/船戸与一

流沙の塔〈上〉 (新潮文庫)

流沙の塔〈上〉 (新潮文庫)

流沙の塔〈下〉 (新潮文庫)

流沙の塔〈下〉 (新潮文庫)

上下巻あわせて1000ページ近く。登場する人物ざっと30人くらい。伏線が何本も走らされていて、残り100ページあまりできれいに回収されている。
新疆ウイグル自治区を最終舞台にして、ウイグル人オスマン・アイパトラ、身元不明の日本人海津明彦、人民解放軍兵士の林正春、国家安全部保安局の蒋国妹とそれぞれの視点で物語は語られていく。文体が微妙に違っているのも面白い。


船戸氏のハードボイルド冒険小説という特長が良く出ていて、さらに通常パターンと異なるミステリアスな展開に心躍らされた。Amazonのレビューを見るといまいちらしいが、自分的には最高傑作クラスの作品だった。
いろんな文庫に籍を変えながら発売されているけど、今は絶版状態なのかな?