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エトロフ発緊急電/佐々木譲

エトロフ発緊急電 (新潮文庫)

エトロフ発緊急電 (新潮文庫)

1941年12月8日、日本海軍機動部隊は真珠湾を奇襲。この攻撃の情報をルーズベルトは事前に入手していたか!?海軍機動部隊が極秘裡に集結する択捉島に潜入したアメリカ合衆国日系人スパイ、ケニー・サイトウ。義勇兵として戦ったスペイン戦争で革命に幻滅し、殺し屋となっていた彼が、激烈な諜報戦が繰り広げられる北海の小島に見たものは何だったのか。山本賞受賞の冒険巨篇。

舞台は真珠湾攻撃が目前に迫る択捉島。アメリカ側のスパイであるケニー・サイトウが日本軍の奇襲をいかに事前察知して、いかに本国に伝えるかというところが主軸となる。
事前予想よりもかなりこってりとした戦争もの。しかし白兵戦とかではなく、情報戦メインなので大量の血は流れない。

残り200ページくらいからの主人公の逃避行?というか目的地までの移動がかなりスリリング。さらに残り100ページぐらいからの人間関係が切なく、一気に読みきった。
男女がひとつ屋根の下にいて、仲良くなってはしまったものの、いつか切り出さなきゃならない、別れを告げなければならない関係。ラストまでにどう別れてしまうのか、いろいろなところに思いを致しながらはらはらドキドキさせられました。