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「Amazon(アマゾン)のせいで町の本屋がダメになった」説が、微妙に違うと思っている件

読書

よく書店の売り上げ低下や閉店の件で取りざたされるアマゾン。でも、黒船アマゾンが来なくても、日本の書店事情はネット中心にシフトしていたと思う。


自分がガキンチョの頃、本を入手するには地元書店に注文を入れてから25日後が配本の目安だった。その頃、毎日書店に行っては「入ってませんか?」とたずねに行った。まあ、この作業を自分なりに楽しんでたけど、3ヶ月経っても入ってこない無力な書店もあった。情報がほしいときに1月待たされるのが苦痛であることは想像に難くないであろう。


これに風穴を開けたのがイー・ショッピング・ブックス株式会社だった。現在のセブンネットショッピングの原型だった。注文履歴を調べたところ、自分は2001年に使用を開始していた。ウェブから注文すると、6日後には最寄りのセブンイレブンに到着し、受け取れる仕組みであった。

〜本を通して人々をつなげ、人生を豊かにするサイト〜
http://www.esbooks.co.jp/


これにbk1(現在はhontoネットストアhonto:書店、通販、電子書籍のハイブリッド総合書店【共通hontoポイント貯まる】に吸収)や紀伊國屋書店ウェブサービス紀伊國屋書店ウェブストア、さらにはネットで注文した本を最寄りの書店で受け取れるサービス(オンライン書店【ホンヤクラブ】なら好きな本屋で受け取れば送料無料!オンライン書店Honya Club.com)などもウェブサービスも生まれた。


そんな中、なぜアマゾンが躍進したかというと幅広い横断的な書籍検索をサクサクと行えること、1時間に1回のきめ細やかなランキング更新、読者のレビューをたくさん集めることにより書籍情報に信頼性を強め、購入動機に結びつけたところが大きいと思う。書籍検索サービスでは国内のウェブ書店ではまだ遙か追いついていない感がある。


閑話休題。もし日本にアマゾンが上陸していなかったとしたらどうなっていただろうか?
ネット書店は7ネットショッピング、楽天ブックス紀伊國屋書店、本屋倶楽部、hontoネットストアが生き残り、サービスにどんどんしのぎを削り、ネット書店が隆盛を極め、地元の中小書店が苦戦したであろうことは想像に難くない。
われわれが地元書店に恩返しするには、人気作・ポピュラーな作品を地元で買い求め、取り寄せるしかないマニアックな書籍はネットを利用するという個人の心理的棲み分けをやっていくひとつひとつのアクションを起こすことにあると思う。


(補足1)アマゾンの躍進には書籍以外の取り扱いでも食品・雑貨・文房具など、百貨店化した品揃えがあったことも無視できない。
(補足2)大手書店の中には独自にネットによる注文受け付けを行なっているところもある。