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人が将棋観戦している時にコンピュータの結果をぶつけてくる人々に思うこと

ニコ生で将棋のタイトル戦を見ていると、やたらと「激指は?」と質問したり「GPSは+120点」だのコンピュータの読み筋や形勢の情報を流し込んでくる輩(やから)が増えてきました。これは2ちゃんのタイトル戦スレでも最近目立ってきました。


将棋観戦ぴあ (ぴあMOOK)

将棋観戦ぴあ (ぴあMOOK)


自分一人が楽しむ範囲でPC検討を使っているのなら文句も差し控えたいところですが、それを公の場に持ち込んでくるんで相当ウザいです。こういうユーザーは即効でNG行きにしてますし、そう公言している将棋ファンも自分だけではないです。

将棋観戦の時には、解説者の方が指し示す羅針盤を参考にしながら、ああでもないこうでもないと自分なりに最善手を探すこと、そしてその後の変化がどちらに優勢に転んでいくか、自分の考えに読み抜けはないか、とリアルタイムに考えることに醍醐味があります。また、手を読まない場合でも、駒の損得、玉の囲い、駒の働きを参考にその局面でどちらが有利に進めているかを、盤面を見ると無意識に考えます。電王戦タッグマッチで1日4局観戦した後では、次の日にほとんど脳が使い物にならなくなっていました。そのくらい考えています。その考える作業こそが将棋観戦の楽しみです。自前の思考結果をニコ生のコメントやTwitterでぶつけて情報交換することも、もう一つの楽しみです。

コンピュータ将棋の結論を見て結論を出してしまい、それが正解だとして思考を停止してしまうことは、この楽しみを消してしまっています。指し手を読んで楽しんでいる人に対してコンピュータの評価値や読み手をぶつけることは、手を読む思考プロセスを停止させる妨害行為です。

妨害をやめてくれと抗議すると、電王戦の結果を引き合いに「コンピュータのほうが強いんだからコンピュータの読みがあってる」とさも正論のようなものをぶつけてくる人が現れます。あんたもわかってないねえ。形勢が微差の時にはコンピュータの評価値にそれほど大きな差は生まれませんし、逆に評価値に大差がついた時には人間の目にも優劣がついています。それにコンピュータの推奨手が最善手とも限りません。候補手のうちの一つとして数えられるかもしれませんが、そこで最善手を探す作業を打ち切る根拠にはなりません。
コンピュータの評価値がないと将棋観戦出来ないという方は、お願いですから自分の環境だけで楽しんで下さい。人がたくさん集まっている場所にそれを持ち込まないで下さい。

順位戦やその他の棋戦を棋譜で観戦している時には、そういった妨害がなく純粋に楽しめます。せっかく大盤でプロの先生が解説してくれているというビッグチャンスの時に、この楽しみを妨害しないで下さい。よろしくお願いします。